コロブリエールの栗祭り

モール山塊の『首都』という異名で呼ばれるコロブリエールCollobrières。村は山で囲まれ、約900haの栗林が点在しています。毎年10月、最終の日曜日から数え上げて3回、栗祭りが日曜日に開催されます。今年で31回目を迎える栗祭りは、南仏の住人にとってはおなじみの秋を告げる年中行事。人口1800人余りの山村ですが、住民が一団となって栗祭りに参加する姿には栗への思いやりが表れています。数百年来、村人たちの大切な食糧だった栗が見直され、栗林の再生が推進されています。樹齢100年近い栗の木々は手入れされ甘く大きな栗がたくさん取れるようになりました。

村の栗栽培農家や山羊チーズ農家が今から30年余り前に始めた小さなマーケットが、今では100軒ほどのスタンドが出店するほどの盛大な栗祭りになっています。秋に収穫されたばかりの栗はもちろん、マロン・クリーム、栗粉、栗ビールなど栗の加工品がこのお祭りの主役。特に、焼き栗は甘く、コロブリエールでしか食することができない絶品。赤く燃え上がる炎の上で大きな鉄製フライパンを何度も威勢よく振り上げて、焼き栗が出来上がります。栗祭りを盛り上げるパフォーマンス。

そのほか、ハチミツ、山羊チーズ、肉の加工品、ワインなど地元の特産品が入手できるのも魅力です。栗祭りの日曜日、村は通行止めになります。観光客は村の入口のパーキング(有料2ユーロ)に車を止め、無料のシャトルバスを利用することになります。村を流れる川沿いに立ち並ぶスタンドは、秋の味覚を楽しむ観光客たちで賑わい、身動きができないほどの盛況ぶり。グルメなフランス人たちは秋を味わい、目前に迫ったクリスマスに思いをはせるのです。


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